“お客様”という言葉が嫌い
この美容師頭おかしいのかなと思われそうですが、思う所がありまして。
漫画の話がきっかけで。
元々漫画が好きで、割と影響を受けてしまう方で、何ならお店に置きたいくらいではあるのですが、おそらく嫁が鬼の形相で止めると思われるので今はインテリアとして取り入れていないもの…。それが漫画本。そして本題のきっかけとなった作品。
『バーテンダー』
数ある漫画の中で、仕事にも活かせるサービス業の心構えというか、心意気が作中に散りばめられています。その中の一節に…
お客様は神様ではありません。人間です。
という言葉が出て来ます。
万能な神様なんかではなく、人間だからこそ共に喜んだり、悲しんだり、その人に寄り添うことが出来る。人間だと思わなければ、相手の本当の気持ちをを推し量る事はできないと。
そこから自分は、『お客様』という抽象的で
大きな枠の言葉があまり好きではなくなりました。
だからといって家族や親戚とか、そんなおこがましい存在になりたいとまでは言えません。自分から願うのは差し出がましいですし、そこに甘えが生じる可能性があるからです。
言うならばお客さんには名前があり、それぞれの生活、環境全てが違う1人1人にただ寄り添って仕事が出来ればと思うわけです。
僕らの店は1人のお客様のきっかけでトリートメントを探しています。
1人のお客様の為に違うパーマ液も導入しました。
以前からの一部のお客様の為に、メインとは全く違うカラー剤を常に置いています。
他のサロンに褒めて欲しいとも思いませんし、勧めるやり方でもありません。でも多分、1人の方が思う事の後先は決して0人ではないと思うのです。
…という、ちょっとしたこだわりのお話でした(´ω`)
0コメント